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Canonか?Sonyか?セミナーでちょっと良い動画を撮りたいと思ったのでビデオカメラを真剣に選んでみた2015年4月。

セミナーでちょっと良い動画を撮りたいのですが、選択肢が多すぎる昨今。「2015年4月に買うならコレやで!ほんま!」とズバッと言ってほしい人のために、のんべんだらりと選び方をお伝えします。

これを読めば、ビデオカメラ選びはもう大丈夫!となるといいな。

で、どんな画が撮れんのんよ?ってことは、今後アップしていけるかな(クライアントさんの許可がおりれば)。ですわ〜汗

① 目的&目標を設定する

ビデオカメラを選ぶためにまず考えるべきは前提条件を決める。目的と目標の明確化です。
僕の場合は、ビデオカメラを探す前に、まず下記のようなことを列挙しました。

予算 50万円!
撮影場所 主に室内。キャパは小さいところで一般的なリビングルームくらいから、立ち見で100名程度のいわゆる大部屋。でもたまには野外でプロモーション用の動画を撮ったりしたい!
撮影方法 主に、三脚。野外だと手持ち。
採光・照明 リビング8畳だと最大7000ルーメン。大部屋だと窓からの自然光。夜なら蛍光灯。つまり特別な照明ライティングは無しで。
撮影スタッフ数 1名!がんばれ、俺!笑
撮影時間 1回の撮影(録画ボタン押して止めるまで)が60分〜120分
動画の編集環境 パソコン:Macbook Pro 13inchまたはiMac 27inch
ソフト:Macに最初から入っているiMovie、またはAdobe Premiere CC(2014)
動画の配信・配布方法(閲覧環境) (1)インターネット:YouTube、vimeoによるストリーミング配信
(2)DVD:DVDに焼いて配布。ブルーレイはNG
良い動画とは? 収録した動画(60分〜)を見た学習者がしんどくならへん。
講師の表情や、表示されているパワーポイントが見やすい。
クライアントさんに「ええ感じやん」と思ってもらえる。

条件出してみると、デジタル一眼カメラやミラーレスカメラ、ネオコンパクトカメラで撮影するという選択肢はなくなりました。デジイチとか、画はきれいなのでプロモーション動画など短い動画を撮る時は便利ですが、長時間撮影ができないんですよね。

② 現状の棚卸しをする

まず、自分の撮影経験や機材の棚卸しをしてみました。

②-1 今までの撮影経験

・もともと音楽をやっていまして、音響機材はほどほどに詳しい部類の人間です。
・これまでのクライアントさんは一般企業や個人なので基本BtoCです。動画撮影業者さんの下請け(BtoB)は皆無です。
・室内や屋外でもセミナーの動画撮影を行ったことがあります。
・動画編集は切ったり貼ったり文字乗せたりBGMつけたり程度。ほぼiMovie。
・配信は、DVDやVimeoプロやYouTube。
・経験として、結婚式の披露宴で流す動画は数本作って、毎回喜ばれたり感動してもらってます。まぁ結婚式だし否定する人はいないよね。
・持っている機材は以下。
カメラ:Sonyハンディカム(cx370)、Nikon D5000(レンズ数本)、iPhone6、iPad mini 2
三脚:メーカー不明。3,000円くらいのやっすいのです。
マイク:Nikonステレオマイクロフォン ME-1。デジイチにつなげてます。
音声録音用のレコーダー:音声別撮り用ですね。ICレコーダーは、SanyoのXacti(ICR-PS504RM)。ハンディレコーダーZOOM H2n。

ハンディカムってオイ!って感じですかね。。毛がちょっと生えてきた素人みたいな機材ですわ。

②-2 1回目の選択肢を絞る

僕はサンヨー好きだったんです。!「会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから」という書籍でPanasonicとの合併後が描かれていますが、胸が痛いT^T。ゆえに、(個人的な恨みは全くないんですが)Panasonicは除外しました。選択肢を減らすためですよ、、あくまで。

棚卸しして、急浮上したのがiPad Air 2です。「撮影・編集・配信までを単純高速化できるかも!しかもカッコイイかも!」と。試しにiPhoneやiPadで、意識して撮影したんですが、手ぶれ機能がない・ノイズが多い・三脚やマイクなどの拡張性がイマイチ。しかもデータの抜き出しとか面倒だなと。なので、iPadはすぐ却下。

ちなみにとある大御所デザイナーさま(某メーカーのデザイン統括していた方)に立ち話で聞いたところ、「今後、追加投資する気があるならCanon。じゃなければSony。」とのこと。

なるほど!!です。ネットで調べるより、詳しい人に聞くのが一番。

Canonは個人的に好き。Sonyは今もっている大容量バッテリーを使えるので、一気に選択肢を狭めて、CanonかSonyとなりました。

②-3 それでもまだ多い選択肢

ビデオカメラには、民生用と業務用があります。当然、業務用の方がクオリティ高いです。しかしでも、業務用でハイスペックなものを出して、数ヶ月後に同スペック程度の民生用カメラを高級ラインとして発売するみたいなので、ハイスペック民生用か、業務用エントリーモデルが選択肢に入りました。

予算と自分の技量に照らし合わせながら、選択肢を狭めてゆきます。

Sonyの場合

Sonyのcxシリーズはほぼ完全に民生用として開発しているので除外。
レンズ交換シリーズは、レンズの取り扱いが面倒&高額になるので除外。
AX100は値段の割にすんごいハイスペック。

よって、以下の選択肢に。
民生用:
FDR-AX100(4k対応)
FDR-AXP35(4k&プロジェクター機能):なんか色々使えそう
FDR-AX1(AX100の前身。スペックはAX100より上)
業務用:
PXW-x70(将来4k対応とのこと)

Canonの場合

民生用:
iVIS HF G20(業務用からおりてきたモデル)
業務用:
XA20(G20の上位版)
XF-205(XA20上位版)
CX10(XF-205とXA20の良いとこ取り!2015年6月発売かぁ〜泣)

②-4 棚卸し後のまとめ

有力候補の順番で並べ替えました。
(1) Canon XF-205
マニュアルで、フォーカス・ズーム・絞りを調節できるリングが付いている!
(2) Sony PXW-x70
他よりずうたいがデカイ!見た目でクライアントを納得できそう!笑
(3) Sony FDR-AX100
小さいので持ち運びも便利!しかも4k。
(4) Sony FDR-AXP35
撮影した動画のほか、PCと繋げばパワーポイントを投射できる!でも、熱は大丈夫か??
(5) XA20
値段の割にハイスペック!

6月まで待てるなら、、CX10がイイっす!!!でも無理。
「将来、買う。」と心の中でつぶやき、泣く泣く除外です。

③ 予算50万は妥当か?について

自分スキル経験機材と商品のラインナップの棚卸しが終わったので、
いよいよ本格的に利用シーンを考えて、どれを買うか考えてゆきました。

まず、50万円って予算について再考。

業務用ビデオカメラで考えると安い方、一番低レベルみたいです。
あはは、予感はしてたけどちゃんと調べるまで知らなかったな〜(汗

映画撮影とかだとビデオカメラ用交換レンズだけでも1,000万円超えるものもあるのです。すげぇたけぇ。

そんなわけで、予算増額すべき??かと、迷いました。なぜなら「エンドユーザーを惹きつけて、あの人(クライアント)の笑顔も見れるかしら?」ってことが気になって。

③-1 高いカメラ買ったら解決するのか?

僕の主な職業は、WEBくりえいたー&ビジネスモデルデザイン&デザイン思考家という、はい、とんでもなくフワフワしていますが、今後、高いカメラ機材を揃えて動画撮影&配信業に専念するという気はないのです。しかし、クオリティ・オブ・ライフよろしく、動画クオリティを高めたい。一瞬、彷徨う。

しかしですよ。
無駄にハイスペックなカメラを使ったり、ハイスペックな動画を作っても、クライアントのビジネス(売上)とは無関係だったりするのです。その辺りは十分気をつける必要が有りますよね。目的がブレたら趣味になっちゃうからなぁ。

ということで、クライアントさんの目的が達成される=僕の目的が達成される。そのために必要な環境を作るために機材を選ぼうと、原点に帰ることで、迷いを振り切りました。

その上で、何回撮影してどの程度の制作物を作れば、損益分岐点を超えるかしら?ってことを考えつつ、1〜2ヶ月以内に費用分を回収することを目標にしたらば、やっぱり予算は最大で50万円。

【まとめ】予算について

予算50万は妥当。これで、「トータルの撮影環境」を構築することを目標にしました。

④ 撮影場所・方法による考察

場所と方法によって、ビデオカメラ以外のアイテムを揃える必要が有ります。

そのため、もう一度、下記のような問いを立てました。
・自分自身がどんな画を撮りたいのか?
・クライアントからは、どんな画が求められているのか?
・カメラの拡張性はあるのか?実現できるのか?

そこで出た答えがこちら
・基本的に、安定した画が必要なわけです。アバンギャルドな画は必要ない。>安定性の確保
・当然ですが、撮り直しができないので失敗は許されない。>安定性の確保
・そして音声をシッカリとることが重要。>音声の拡張性を確保

④-1 安定性を確保するために、安定した三脚が必要

三脚について、詳しく知る必要が出てきたのであれこれ調査。
業務用で信頼がおける候補は、マンフロットかリーベックの2社。

三脚は重ければ当然安定します。でも僕の場合は持ち運びが必要になるので、2〜3kgの範囲が良いです。であれば素材はカーボンかアルミ。安定性はどちらも同等レベルで、カーボンの方が軽くて高価です。僕は機材をかついで山を登るわけではない。。カメラと三脚を現場に持って行くときは大体、車で移動するのでアルミでOKという結論になりました。

そして、ここで新たな課題として「雲台」をどれにするか?という点があがってきました。

雲台とは、三脚とカメラの接合部にあるもので、カメラの角度を変えたりするものです。雲台が安物だと、スムーズなカメラワークができないんですね。よって、雲台は「オイルフリュード」という油圧式でゆったりとした動きが出来るものが選択肢に入りました。

高価な雲台だと「オイルの油圧レベル=動きのスムーズ具合」を自分で設定できるそうです。CSSやjavascriptのアニメーションで言うと、easingとtimeを変えられるってイメージです。

【まとめ】三脚選びのまとめ

(1) 三脚は、マンフロットかリーベックの下位シリーズで軽めのもの。
(2) 雲台は、オイルフリュード式のもので、なるべく安めのもの。

④-2 音声の拡張性について

音声のクオリティは動画に大きな影響を与えると考えています。
テレビの中継とかで見たことある人もいると思いますが、カメラさんの横にぴったりとついている音声担当の人いますよね。
マイクを適正位置に配置することを「マイキング」って言いますが、マイキングはすんごい奥が深い。

ビデオカメラに内蔵されているマイクで取るだけで良いんだったら、なんて楽なんでしょう。。。

④-2-1 とーっても選択肢が多い音声の世界

マイクをどれにするのか?マイキングをどうするのか?収録した音声をどう編集するか?

本来ならば、撮影環境や撮影対象に合わせて「マイク × マイキング × 編集」の最適なセッティングが必要なんですが、実際は無理です。

ゆえに汎用性あり、納得できるセッティングにしたい。

④-2-2 音声の最適解に向けて。選択肢を絞るための条件設定

選択肢を絞るために、下記のように条件を設定しました。

【動画編集にかけられる時間(納期・費用)を考慮にいれて音声を取る】
・最終的に動画を公開するまでのスピードが重要なので、データ量が大きくならないようにする
・音声取りに失敗しないように、複数のマイクで取る
・今ある機材も活用して納得レベルを達成しつつ、追加費用は抑えて、ビデオカメラと三脚のグレードに反映する
・必要があれば、今後追加で購入する

【まとめ】録音選びのまとめ

(1) ビデオカメラの外部マイクとして単一指向性のコンデンサーマイクをつけて、動画と音声を同時に収録する
(2) 別撮り(保険)として、ZOOM H2n+ピンマイクで講師の胸元で録音する
(3) 別撮り(保険の保険)として、ICレコーダーを講師用テーブルに置く

結果、単一指向性コンデンサーマイクを購入することに決めました。

候補は、Canonの純正マイク、Sonyの純正マイク、NODE NTG2、AZDEN SGM-PD2-Vです。
純正マイクへのこだわりはなく、マイクを単体で使う時の拡張性を考えると、
NODE NTG2、AZDEN SGM-PD2-Vのどちらか?って感じです。

⑤ 配信・閲覧環境について。4kってどうよ?

4kってすごいです。めちゃきれい。4kが良い。

でも、考慮すべき点がありまして。。

・実際のところ編集や保存などの扱いやすさはどうか?
・見る人の環境は対応しているのか?
・将来性は?

⑤-1 4kの扱いやすさ

4kで撮影するのはいいんですが、編集や保存の環境はまだまだ整備されていません。
データ容量も馬鹿でかくなるので、HDDどんだけ必要よ?って感じ。
編集作業もデータが大きい分、重くなりますし、最終的な書き出しで結構な時間がかかります。
30秒の動画を書き出すのに90秒とかかかるらしい。。。
そんなん待たれへん、4k無理。

⑤-2 見る人の環境

MacbookのRetinaディスプレイの場合、13インチで全画面表示にするとFull HD(1920×1080)は荒く見えちゃいます。泣
5kではないiMacの27インチディスプレイでも同様に全画面再生すると、Full HDは荒く見える。。

ということはつまり、このクラスのディスプレイで全画面表示に対応しようと思うと4kじゃないと無理です。

しかし、前述のように4kの取り扱いは非常に困難。
「Retinaと27inchクラスの全画面表示でも綺麗に見えるぜ!だって4kだもの!」と言いたかったが、、、

⑤-3 4kの将来性は?

ハッキリって、4kは8kに行くための布石。踏み台なんじゃないかと思っています。
東京オリンピックの時には、8k配信するって話ですが、そうなると4kどうなる?って話。

音楽の世界だと、その昔一瞬で姿を消した「MD」という存在がありました。。
テープ → CD → MDという流れがあったんですよ。MDは、CDよりも大容量で小さいメディアって話で。
しかーし、MDと同時期くらいにフラッシュメディアプレーヤー(いわゆるiPodなど)が登場したんですよね。最初、iPodの音声AACやmp3はデータ圧縮されすぎてて音が雑だと非難されていましたが、今やデファクトですよね。これって、破壊的イノベーションの良い例かと。

そんなわけで、MDと同じように4kには将来性を望めないんすよね。

⑤-4 ちょっと横道にそれますが8kについて

8kついても同様に悲観的です。
4kにしても8kにしても、とにかく解像度を高くしよう!という感じが、日本ガラパゴスな気がするんでよね。

個人的には「人が美しい画像・動画と感じるのは、解像度だけではない」と思うんですよ。

例えば、「目で見るだけの時代は終わった」みたいな商品コピーを妄想しています。

どんなソリューションが対抗馬になるのかは分かりませんが、
例えば3Dホログラムや視神経や脳に直接映像を流し込むような技術って、、
3年とかで実用化しないんすかねぇ〜
もしくはウェアラブルデバイスによるFull HD映像と体感覚の組み合わせとか。

⑥ 良い動画の条件とは?!いよいよ佳境。

良い動画の条件は、後から見た時に、学習者がしんどくならへんということ。
・ピントが綺麗にあっている。
・42インチほどのテレビに流しても綺麗。
・音声が綺麗にとれている。
・いわゆる画像の「ノイズ」が少ない。

そして、撮影条件は「室内」だ。
たまにプロモーション動画も撮りたい。

んで、いよいよ選ぶのもしんどくなってきました。

そして、この物書きもこれ以上続けても誰も読まないんじゃないじゃん?という不安が。。。。

⑦ 結果報告

三脚とマイクは早々に決まったので、やはりカメラ選びで時間がかかりました。「4kは必要なく、Full HDで録画してきれい」という点を重視して、サンプル動画と仕様書を調べまくっていたら、ついに決定的なスペックの差を見つけることができたので、決めることができました。

ま、小心者なので、最終決断をするときは、ビール片手にエイや!って注文ボタンを押しましたが(笑

ビデオカメラ:Canon AX20
付属品1:大容量バッテリー
付属品2:ハンドルキット

マイク:NODE NTG2
付属品1:ケーブル
付属品2:ウィンドジャマー

三脚:Ribec ALLEX S Kit(三脚と雲台とスライダーのセット)
付属品1:Ribec ALLEX H(追加分の雲台)

締めて、35万くらいです。

決定的なスペックの差は、最低被写体照度でした。

えっと、最低被写体照度が何なのか?それは、ビデキン(後述)に聞いてくださいっっ

さんざん迷って学んだこと

動画や写真を、本気で気合い入れて撮影するときは、その業界のプロに依頼します。
いや、当然ですよね。。。

当然なんですが、この選択をするにあたり、僕、そしてありがとう製作所は「ディレクター的なポジション」なのだと改めて確信しました。

ディレクターの役割は目的や目標の明確化と、実現可能な最適解に向けて素早く検討をつけること。

この役割を果たすためには、機材に関する必要最低限の知識を持っているべきだし、制作に必要なワークフローは知っておくべき。

そして、最も重要なのは、「自分が知らないことや分からない時に、誰に聞いたら良いかは大体知っている」ことだと思いました。

【アドバイスです!】ビデオ撮影機材・環境構築に迷ったら…

「ビデオ近畿に行って、聞け!」です。
ビデオ近畿:http://videkin.com

kamemusicCanonか?Sonyか?セミナーでちょっと良い動画を撮りたいと思ったのでビデオカメラを真剣に選んでみた2015年4月。
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